頭痛はなぜ起こる?原因と対策

日本人のなかには日頃から慢性的な頭痛に悩まされている人も多いのではないでしょうか。頭痛が起きると他のことも手に付かず辛いですよね。今回は頭痛の原因や予防法についてご紹介します。

片頭痛

片頭痛は、頭の片側または両側がズキズキと脈打つように痛みます。強い痛みが長時間続くことが多く、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。片頭痛が起きた時は、体を動かしたり入浴をすると悪化してしまいます。片頭痛が起こる前兆として、目の前がちかちかしたり、目が回ったり肩こりが起こることもあります。

原因

片頭痛が起こる原因には以下のようなものがあります。

・ストレス、精神的な緊張

ストレスが溜まっていたり、精神的な緊張状態が続くと片頭痛が起こることがあります。特に、何かの発表の場や面接が終わった時など緊張状態から解放されたときに起こりやすいです。

・疲れ、空腹

経験がある人も多いかもしれませんが、疲れが溜まっている時も片頭痛は起こりやすいです。また、空腹状態が続いている時も片頭痛が起こることがあります。

・寝不足、寝すぎ

しっかりと睡眠がとれていない寝不足の状態の時にも片頭痛は起こります。また、寝不足とは逆にあまりにも長い時間寝すぎても片頭痛は起こりやすいです。

・天候の変化

気圧の変化などで片頭痛が起こる人も多いですよね。これは天候の変化によって自律神経が乱れることが原因ではないかと言われています。

・音や光の刺激

大きい音や強い光を一定時間浴びたりすると片頭痛が起こることがあります。

・月経

女性の方は月経による女性ホルモンの変動で片頭痛が起こることがあります。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、後頭部やこめかみが重くなったり、じわじわと締め付けられるような痛みが起こります。痛みは軽度~中度で、短い時間で治まる一時的なものの場合もあります。片頭痛のように、体を動かすことで悪化したり、吐き気や嘔吐を催すことはありません。

原因

・筋肉の緊張

緊張型頭痛は、頭・肩・首の筋肉が緊張することにより血行が悪くなることで起こります。

・無理な姿勢の維持

長時間のデスクワークなどで座りっぱなしなど、同じ姿勢を維持することで筋肉が固まり頭痛が起きることがあります。

・眼精疲労

パソコンやスマホの画面を長時間見ると目が疲れますよね。その眼精疲労からも頭痛は起こります。

・ストレス

片頭痛と同じように、緊張型頭痛もストレスから起こることがあります。

・運動不足

普段からあまり運動をせず体が凝り固まっていると頭痛が起こる原因になります。

片頭痛と緊張型頭痛はこのような違いがあります。どちらかしか起こらないわけではなく、どちらの頭痛も引き起こす人もいます。

予防・対策

では二つの頭痛を予防することはできるのでしょうか。
それぞれ説明していきます。

片頭痛

片頭痛を予防するためには以下のことに気を付けてみましょう。

・規則正しい生活

片頭痛は疲れや空腹が原因にもなりえるので、きちんと三食食べてしっかり休むという規則正しい生活を送るようにしましょう。

・頭痛が起こる場面を把握

どのような場面で頭痛が起きているのかを把握していれば、その環境を避けることができれば頭痛も回避できますよね。例えば天気が悪い日の活動や人ごみの多い場所など、どういうシチュエーションが頭痛につながっているのかを把握するようにしましょう。

・寝不足、寝すぎをやめる

疲れをしっかりとるためにも、睡眠は毎日十分な時間をとりましょう。また、休日に寝だめをするなど寝すぎの習慣もやめましょう。寝だめをしてしまうと、寝すぎだけではなく長時間の空腹も引き起こしてしまうのでよくありません。

・頭痛を誘発する食品

チョコレートやワイン、チーズなどは頭痛を誘発するといわれています。これらの食品を取りすぎないように気を付けましょう。

片頭痛が起きてしまったら

もし片頭痛が起きてしまったら、体を温めると悪化してしまうので冷たいタオルなどを痛むところに当ててみましょう。また、大きな音や強い光が入ってこない、暗くて静かな場所で休みましょう。そうすると頭痛の悪化を防ぐことができます。

緊張型頭痛

・血行をよくしてリラックス

頭痛を防ぐには筋肉が緊張しないよう血行をよくすることが大切です。適度な運動をして筋肉を動かしたり、湯船にゆっくり浸かってリラックスしたり、マッサージをしてみたりして血行をよくするようにしましょう。

・正しい姿勢

無理な姿勢の維持は首や肩に負担をかけ、頭痛の原因になってしまうので、正しい姿勢でいるよう気をつけましょう。また、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいる時は途中でストレッチをしてみたりしてコリをほぐすようにしましょう。

・画面の見過ぎをやめる

パソコンやスマホを長時間見続けると、目が疲れてしまい頭痛の原因になるので、なるべく長い時間見るのをやめるか、仕事中なら合間に休憩を挟むようにしましょう。

緊張型頭痛が起きたら

緊張型頭痛が起きてしまった時は、肩や首などを温めこりをほぐしてみましょう。また、長時間同じところにいたり同じことをしている時は環境を変えてみたり、気分転換をしてみたりしましょう。

頭痛が起こると痛みでしんどいし、他のことが手に付かなくなってしまいますよね。そうならないために日ごろから気を付けられることは実践して、健康に快適に過ごせるようにしましょう!