手荒れ(手湿疹)を防ごう!原因と対策

秋や冬になって空気が乾燥してくると手も乾燥して荒れやすくなりますよね。一度荒れてしまうとなかなか治らない…今回はそんな手荒れ(手湿疹)の原因と対策についてご紹介します。

手荒れの症状

手荒れには様々な症状があります。手の皮膚が乾燥するとカサカサしてきたり、ひび割れやあかぎれを起こします。さらに症状が進行すると、じくじくとした炎症や水ぶくれができたり、かゆみが出てきたりします。この状態が手湿疹と呼ばれています。

原因

手湿疹が起こる原因は、乾燥によって皮膚のバリア機能が低下することです。バリア機能が低下している状態で刺激を受けると手荒れが起きてしまいます。では、バリア機能はなぜ低下してしまうのでしょうか。主な原因はこちらです。

  • 水仕事
  • 洗剤、石鹸
  • アルコール

手は皮脂腺が少ないため、これらの原因によって皮脂を奪ってしまうことでバリア機能が低下します。

手湿疹にならないために

では手湿疹にならないようにするためにはどのようなことに気をつければよいのでしょう。気を付けるべきポイントをいくつかご紹介します。

保湿をこまめにする

手の皮膚のバリア機能を低下させないためには、まず皮膚を乾燥させないように気を付けなければいけません。水仕事や手洗いなどで手が濡れたあとは、必ずハンドクリームなどで保湿しましょう。寝る前も同じようにハンドクリームで保湿し、さらに乾燥させたくない場合は手袋をして寝るのもおすすめです。特に乾燥が気になる時は、顔にするスキンケアのように、クリームだけでなく化粧水などを塗ってからクリームで蓋をするとよいでしょう。

手袋を活用する

水仕事や食器などを洗う際に、水に濡れたり洗剤が手に付くのを防ぐためにゴム手袋を着用しましょう。水に濡れる回数が多いとどうしても皮膚は乾燥してきてしまうので、極力水に濡れる回数を少なくするのが大切です。お肌に優しい素材の手袋も売られているので、自分に合った手袋を活用してみましょう。

水温を低めにする

寒くなってくると、どうしても手を洗ったりする際に熱いお湯を使ってしまいますよね。しかし、お湯は皮膚の皮脂を必要以上に奪ってしまい、乾燥の原因になります。温かいお湯を使うのを我慢し、33~35度くらいのぬるま湯を使うようにしましょう。

低刺激のアイテムを使う

手を乾燥させないために、手を洗う時に使う石鹸やハンドソープをお肌に優しい低刺激のものにしましょう。洗浄力の強すぎるものを使うと、手の皮脂を取りすぎてしまい、乾燥の原因になってしまいます。また、手を洗う時にゴシゴシと強くこすってしまうと各層を傷つけてしまうので、泡をたっぷり使って優しく洗いましょう。

さいごに

手は、顔や他の体の部位と違って常に何かに触れていると思います。いろんなものを触ったり頻繁に洗う手が荒れると、なかなかすぐに治すのは難しいのではないでしょうか。何かに触れたり手を洗ったりするたびに痛い思いをするのは困りますよね。そうならないためにもできる予防はしっかりとして、もしも手湿疹になってしまった場合は速やかに医療機関を受診し、健康な手で過ごせるように気を付けましょう!